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［秋田県の雄勝から山形県の天童までの旅　08］
【 旅3日目・昼（2019年6月10日）／ 山形県金山町 】

金山町（かねやままち）のどこかを、もう1か所くらい見て行こうと思った。

「仙臺藩戊辰戦歿之碑（せんだいはんぼしんせんぼつひ）」というのがあるようなので、そこへ行くことにした。

僕は仙台（宮城県仙台市）に住んでいるから、旅の先々で、地元仙台、また仙台藩祖・伊達政宗公や仙台藩にまつわる場所があれば、どうしても見たくなってしまう。

自分は仙台人で、そこで育った感性と視点でけっきょくは物事を見ている。

旅をすればするほど、それを知った。

そういう頭で旅をすることも自分ならではの旅のテーマだと思い、無理に視野の広い人間になりきろうとせず、そのまま楽しんでいる。



「仙臺藩戊辰戦歿之碑」があるのは、薬師山という山の東麓で、町を外れ、山へ入って行く場所だった。

きっと碑が建てられたのはだいぶ昔のことで、もしかすると朽ちているかもしれない――――――と思いながら訪ねたのだけど、まったく違い、荒れた感じは少しもなく、周りは手入れが行き届いていて、碑には花も手向けられていた。

戊辰戦争での仙台藩士の慰霊碑などは、宮城県内では見かけることがあるけれど、僕が県外で見たのは（たぶん）初めてだ。




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